にぎわい座 クライマックス寄席

昨年は仕事でいけなかった恒例の寄席。 ひょんな具合で今年はいけることになり、 それなら年越しそばを昼間のうちにいただいてから、とでかける。 遅い昼ならすいているかと思ったが甘かった。 いつもより時間がかかるくらいで 年末とは思えない並んで待つに…

スカイウォーカーの夜明け

近作を一挙にTVで見たせいもあり 封切りからすぐにいそいそと見に行く。 壮大な、3代にわたるサーガになるわけで完結編ともなると このシリーズが要するに何だったかという総括もある。 善と悪に分かれて戦うことになった一族の悲劇の物語と 簡単にまとめれ…

世田文とかな文

世田谷文学館はよくSFやファンタジーを取り上げるが今回は小松左京展。 「日本沈没」の中に出てくるD計画の名前を冠して 未曽有の災害で日本列島が沈没する際に、日本民族は生き残れるか 日本政府は国民を守れるか、という壮大な構想の下にかかれた大作を メ…

にぎわい座にて、花吹雪

にぎわい座、談春さんの会。 談春:双蝶々 中入り 談春:大工調べ 長尺のネタなのかマクラもそこそこに。 後半の地語りの名調子のところで舞台上がすっと暗くなり 演者にやわらかなスポットライト、と、はらはらと花吹雪 そこに三味の音が重なる。 おや、よ…

三田落語会にてブッダのおしえ

友人に誘われて三田落語会。 扇辰さんと喬太郎さんというと、同じ顔付で翌日に国立劇場の会があったので てっきりそちらかと思ったら。 扇辰さんは「落語とブッダ」というNHKEテレの番組の 再放送も見逃してテキストだけ読んで、確か何かの音源を聞いて以来…

子は鎹

談春さんのにぎわい座の会。 前座は、出囃子がこはるさんでおやと思う。 客席からも驚きと期待の拍手。 師匠の会なので、といいそうな、マクラもほとんどなしの権助魚。 マイクの調子が合わないのか、声がなんだか割れる。 後半は問題なし。 座布団を返しに…

喬太郎さんの牡丹灯籠、米團治さんの地獄八景

いつの間にか復活していた落語ディーパ―。 不定期なのでうっかりすると見落とす。 米團治さんの回は見損ねて、動画だけ拝見する。 この人の講座は、しばらく見ていなかったが、なかなか達者に。 (この番組に呼ばれたのは)親父が優秀で、というマクラは 演…

瀬戸内芸術祭

なかなか行きづらいなあ、と思いながらいけずにいた瀬戸内。 この4月の10連休に行った人が多かったと聞いて そういえば、と思い立つ。とはいえ、ほんの3日ばかり。 直島はツアーで効率的に訪問済み。 夏の瀬戸内には大したイメージもなく、海沿いだから風も…

志の輔さんの会、談春さんの会

二週続けてにぎわい座。 まずは志の輔さんの会。 前座は志の大さん、寄合い酒。 志の大:寄合い酒 志の輔:千両みかん 中入り 志の輔:徂徠豆腐 2階席の最前列だったのだが、着席するとちょうど目線の位置に柵(手すり)がくる。 姿勢を変えても演者の顔が見…

対岸の彼女

角田光代の直木賞受賞作だが どうして読む気になったのかは覚えていない。 粗筋にあるのは、女性間の分断を示唆するようなもので 読後感がよくないのでは、と思って読み始めたのだが いい意味で裏切られた。 期せずして、海街ダイアリーを読み始めて 4人の姉…

ラスト・トーキョー

NHKのドキュメンタリーの広告をみて 録画予約をしていた。 見終わってなんだかあれこれ考えてしまったのは これが母娘の物語でもあったからだろう。 自分の母がなくなった時、もっと母と母の人生を知って置けばよかったと それはそれは後悔したからかもしれ…

にぎわい座 こはるの夏休み

にぎわい座で夏と冬にある小屋主催のこはるさんの独演会。 7月からは師匠の談春さんの独演会も12月まで連続で始まり なんとなく親子で競演の雰囲気。 今回のネタだしはお化け長屋。7月初めの師匠の会にも 同じ演目がかかっていた。 こはる:青菜 こはる…

にぎわい座にて

歌丸さん亡き後の館長が、以前よりプロデューサーをやっていた方になった と聞いたのは談春さんの今月の独演会でだった。 もともとこの小屋は後発のうえに地の利が少々悪く 芸術協会も協会も、この寄席に出て他の寄席の出番を抜いてはならじと 出演禁止をい…

一之輔 ドッサリまわるぜ 2019

久々の一之輔さん 生憎の土砂降りの雨の中、でかける。 はじまりは、Tシャツにハンチング、立ったままのオープニングトーク。 開場中に小さくかかっていた「鉄人28号」のテーマソングが 大きくなったと思ったら本人が登場。 ご当地がらみのエピソードやら、…

三谷歌舞伎

三谷幸喜の歌舞伎ときいてこれは行かねば、と。 気合を入れて見に行く。 当初は、漂流の後ロシア奥地に分け入る冒険談か、歌舞伎にするには・・ と思っていたのだが。 まずは背広姿の松也さんの解説に始まり 変化のない漂流船の様子は、さすがにもたつくもの…

志の輔さんの会

連休中の新百合の会は諸事情でいけず、 リベンジで町田の会へ。 志の大:二人癖 志の麿:狸の賽 志の輔:みどりの窓口(新作) 中入り 志の輔:徂徠豆腐 志の大さん、なにか通りの悪い印象の声。 聞きやすくはあるのでマイクの調節の問題か。 リズムやらテン…

巨星 松本清張展と

松本清張展を見に行って ああ、まさに巨星だったな、と膨大な著作とその関連資料を眺めて 激動の昭和と同時代というべき作家だった、と。 興味範囲や著作、無数の取材旅行や旅先での写真や玄人はだしのスケッチ 圧倒されるような内容は、まさにとんでもなく…

令和も落語

令和になってもさほど変わらず、 連休最終日の夕方、落語会に出かける。 浅草の仲見世は、ぽつぽつとシャッターを下ろした店もあり 交代で休んだのかも、などと思う。 浅草公会堂の入り口には、なんのポスターも幟もなく 近日公開、といったこの先の公演の大…

ラナイですごす

ラナイ、というのはバリ島のリゾートホテル、主にコテージの野外に 風のとおる見晴らしのいい場所に、ごろ寝のできるカウチなどをおき フルーツをつまみながら涼しい風を受けて読書やら昼寝をするスペース。 陽気が良くなってきて風も気持ちがいい。 ラナイ…

プレリュード・ノン・ムジュレ

チェンバロのレクチャーコンサートを聞いていたら 面白い用語に出あう。 プレリュードは前奏曲。 ノンムジュレとは、ムジュレ(拍子)がないこと、で 記譜上の正確な拍子にとらわれず、即興の要素をもって弾く といった意味らしく。 その場の雰囲気やら何や…

正太郎百貨店

横浜で正太郎さんの会。ネタだしは紺屋高尾。 落語カフェの武道館ライブの話やら NHKラジオの取材でいったVRで訪れるハワイの話など マクラもほどよく手慣れたもの。 引越しの夢:正太郎 夢金:正太郎 中入り 紺屋高尾:正太郎 どれも熱演だが暑苦しさはなく…

こはるの冬休み

こはるさんのにぎわい座の冬の会。 前売りは完売、当日も完売とのこと。 そろそろ下の小さなスペースから上の芸能ホールへ という話もあるのか、チラシにもそんなことが。 他の二つ目の会よりは、料金を少しだけ上げて着々と間合いを詰めている風。 さて、あ…

粋歌サロン

粋歌さんの会。 私が聞くのは2回目だが、この横浜での会は3回目の様子。 最初は古典にしています、ということで「たらちね」。 2席目はネタだしの新作「おじい(さん)専(門)」という若い女子に 誘われてでかけた合コンの話。 3席目はこの会で1席ずつ…

公演中の急病人

談春さんの独演会で新宿文化。 かなり以前に、モダンダンスだったか現代ダンスだかの公演を見にいって以来。 新宿駅からこんなに遠かったかな、と思いながら。開口一番の代わりに、自ら足慣らしのように変り目。 談春:変り目 談春:鼠穴 仲入り 談春:芝浜 …

東洋文庫と伊能忠敬  「一身二生」

以前から行ってみたかった東洋文庫に初来訪。 HPに載っている素敵な書棚の並ぶ図書室の風景はこの文庫のもととなるコレクションの一部ということらしい。なかなかに壮観な眺めである。 また今回の展示は伊能忠敬にも関係する地図関係のものでちょうど伊能忠…

談志祭り

談志祭りの会場へ、少々遅れて到着。 会場内にははいれるが、一席終わるまで後方で待機を、と案内される。 まだ1席目、小談志さん。 まだちょっと、というところ。緊張していたのかな。 小談志:新聞記事 志遊:片棒 生志:たいこ腹 談春:三方一両損 中入…

消費を否定した流通グループのトップによせて

日経ビジネスオンラインに連載されている 人間・堤清二を、ゆかりのある識者が語る評伝が読みごたえがある。 西武百貨店やパルコ、リブロといった、とんがったグループを率いた 西武グループの総帥で、詩人・文学者としての顔をもつ。 バブル崩壊後の西武グ…

立川志の輔独演会

志の輔さん続きで。 改装した横浜のホールで独演会。 もぎりが少ないのか客入れに長蛇の列。 志の麿:寄合い酒 志の輔:バールのようなもの(新作) 中入り 伊藤多喜男:民謡 志の輔:新・八五郎出世 志の麿さんは、ここのところ志の輔さんの独演会の前座がか…

世界を変えた書物展

会期終了までわずか、ということで 冷たい雨の降る平日に、これだけを目当てに出かける。 美術館での巡回展だが、もともとは金沢工業大学のコレクションをもとにしており さすがに開架式図書の棚に陳列はされていないだろうが 図書館の蔵書由来、ということ…

志の輔さん 独演会

都下某所で志の輔さんの会。前座は志の大さん、前回と同じ狸札。 今年は自然災害も多く、あたりまえのように予定通り会が始められるのは幸い、と志の輔さんのマクラ。海外の日本人会で10周年とか17周年とかでそれなりに盛大に会をした話などで笑わせる。1年…