2015-01-01から1年間の記事一覧

ヴーヴ・クリコとモエ・エ・シャンドンの違い

シャンパンの中でそこそこのお祝い感のあるクラスとしてこの2つがポピュラーだが。私はモエのほうが好きで、それはそういうお好みというつもりで。品種を調べてみたが、シャンパーニュ地方のシャンパンはブドウの品種は同じ、3種類。ピノ・ノワール、ピノ…

ドラマ「赤めだか」

随分軽い仕上がり、と思ったのは演者が二宮君だったせい、と思いいたる。本人はもっと熱くてとがっていて多分へそ曲がり。それがさわやかな好青年が演じるとこうまで軽くなる。ちょうどいいリアル。志らくさん役の濱田岳も出色の出来。こちらは志らくさんら…

一之輔 小三治 二人会

面白い組みあわせ、とチケットを手配する。 送られてきたチケットをしげしげと眺めると あらら、一番端の席。 開口一番は柳家小はぜさん。 一目上り。あぶなげがないので、それなりに年数を経ている模様。 次が一之輔さん。 高座に上がってしばらくは、なん…

ドクタースリープ

久々にキングの新作を読んだのは この作品が、かの「シャイニング」の続編だと聞いたからに外ならず。 シャイニング=輝けるもの、そして特殊能力者。 いわゆる超能力ものなのだが、 むしろ見えてほしくないものが見えることからくる不安定さや、 特殊な力を…

談志祭り 2015

談志さんの命日にあわせて 新真打のお披露目を兼ねてゆかりの読売ホールで。 1日半、3公演の興行であわせて5人の真打が巣立つ。 今回聞きに行ったのは、談春さんのトリ、初日の夜公演。 新真打は左談次さんのお弟子さん、談奈改め左平治さん。 キウイ:寿限…

猿之助さん スーパー歌舞伎 ワンピース

猿之助さんのスーパー歌舞伎 さすがに際物だなあ、と思いつつ見に行ったが これがなかなか。 エンタメの王道とは、とかお金をかけてがっつりやる というショーアップのやり方について ずいぶんと感じるところがある。 多くの人(数万人単位)のひとを集める…

こはる ぴっかり女流会

対照的だといわれる2人だが 某所のアトラクションにて2人の並びで拝見。 片や小朝師匠のお弟子さんで 女子力高そうな、テレビ受けしそうな、春風亭ぴっかり。 片や強面の談春師匠の一番弟子にして一門の弟子の中の唯一の生き残り 可愛らしい女子のはずが、男…

村野藤吾の建築展

駆け込みで終了間際の目黒へ。 模型、模型、模型。 研究室の大学生、大学院生を総動員したのか また、出来不出来も多い模型群。 アンビルドの女王といわれる建築家もいることを考えると 立面の模型を作るのに難儀するたぐいの設計図があるのだろう。 諸事情…

綿矢りさ ウォークインクローゼット

誰かが文芸時評で褒めていて 久々に読んでみる。 ああ、あたりだな、と。 2、3回読み直したから かなり好きなんだろうな、と。 綿矢はデビューの時から安定感があって 私とは相性のいい作家なんだろう。 悪くない。 アラサーとかなんとか、切実だったり痛…

ヤモリ、カエル、シジミチョウ

江國香織の谷崎賞受賞作を読む。 子供の視点が独特で、童話作家でもある作者の 渾身の1冊、的な書評だったが そういう部分もあり、それほどでもない部分もあり。 ひらがなだけの、子供の視点から描く世界は 新鮮ではあるが、ある種、ありがちなところもあっ…

画鬼 暁斎 チームラボ、花火大会

三菱1号館で「画鬼 暁斎」を見る。 河鍋暁斎は今回展覧されて、どこかでは見ているのだろうが おそらくははじめて系統だって見る。 毎日の画業の前後に 肩慣らしのようにして観音菩薩像やら鍾馗様を 鍛錬のために描いていた、と聞くと、その膨大な絵の数と …

こはるの夏休み

7月末、にぎわい座にて。にぎわい座では隔月で自主公演をやっているこはるちゃん。春夏だけはにぎわい座が会を催してくれる。以前聞いたところでは、そういう時はギャラだけもらうので(会場を借りたりの持ち出しもなく、チケットも 販売してくれるので)お…

100万回生きたねこ

佐野洋子展の初日にでかける。 ここで初めて知ることも多く 会場では、ふわふわの布をはりつけた白い猫と 不敵な顔のとら猫のパネルがあって 写真スポットになっている。 やっぱりこちら、と白い猫と写真をとる。 さて、どういうつもりか自分でもわからない…

談春さんの独演会 

落語家生活30周年の記念ツアー、そのオーラスのファイナル公演が8月頭に渋谷であるのだが、 それが取れなかった人のために追加公演をしたのがこの日の会。追加公演なのに、先にやっちゃうんだけどね、なんてご本人もちゃかしている。目黒区、柿の木坂をあが…

イタリア紀行

久々のイタリア、個人旅行。 連日35度の酷暑の中、ベネチア、ベローナ、ミラノをめぐる。 案外に準備が足りずお目当ては大体こなしはしたものの もっとあれこれ詰め込めばよかったと後悔しきり。 買い物も食事も楽しいところなのにどうも気分が乗りきらず。…

有名建築家の作った私邸

ずいぶん前からチェックしていたが 迷っているうちに1年後に八王子に巡回するからと 先送りにしていた「戦後日本住宅伝説」展に ようやくいってくる。 並びをみればそうそうたる建築家だが 多くはまだ若いころに、私邸とはいえかなりの力を込めて 自分の建築…

才能ある若者こそ日本を捨てよと

そういいたくなる気持ちもわからないでもない。 官製ファンドどころか、日本のメガバンクも この手のリスクはとらないだろう。 <a href="http://hon.bunshun.jp/articles/-/3007" data-mce-href="http://hon.bunshun.jp/articles/-/3007">イノベーションの最前線 東大発ベンチャー・シャフト元CFO激白 世界一の国産ロボットはなぜグーグルに買われたのか 「支援する枠</a>…

三宅坂にて

演芸資料室を見てから国会図書館に行くつもりがふと見ると昼席の最中。今の時間から吉坊さんか、と思ったらチケット売り場にいって入れるか聞いてみる。 中入後なら安いですよ、といわれるもいえいえ吉坊さんですよね、といってチケットを出してもらう。ただ…

百日紅

杉浦日向子の原作をぱらぱらと眺め映画は封切り直後に見てはいた。 なるほどと。 松谷みよ子の「民話の世界」を読みながら水神と呼ばれる龍やら蛇やらの伝説をひとしきり考えてみる。 そろそろ、自分の絵をね。そうね、そうするか。ひとりごちて。

立川談春 百年目の会

編集中

立川志の輔独演会

こちらも電話をかけ続けて入手した志の輔さんの会。 開始時間が早く、間に合わないのが怖くて休むことにしてはやめに出かける。会場に張り出してある案内によるとがっつり3時間コース。 志の太郎:元犬晴の輔:看板のピン志の輔:親の顔 中入り 漫才:母心…

柳家小三治独演会

苦労して並んで入手したチケットでの横浜の独演会。 どういうわけか、ここのところやっかいごと続き。 駅から歩く道々で、気持ちを切り替える。 前座は孫弟子にあたる喜多八師匠のお弟子さん 柳家ろべえさん。 おなじみのやじろべえからとった名前の由来など…

追悼 桂米朝

高座には間に合わず、CDだけでファンになっていたのだが お亡くなりになったと聞いて、やはり残念でさみしい。 品の良さ、ほどのよさ、インテリながら偉ぶらず 誠実な芸に対する態度などなど。 芸人でありながら、新作落語の作家でもあり 上方落語復興の祖で…

月亭可朝の喜寿を祝う会

おひさしぶりの可朝さんの会。 ゲストは談春さん。 吉川潮氏の企画。 らく次:雛鍔 可朝:犬の目 談春:紺屋高尾 中入り トーク:可朝、談春、吉川潮 可朝:怪談市川堤/出てきた男 可朝さんの犬の目、怪談市川堤ともに初めて聞く。 市川堤は、幽霊役の前座…

喬太郎、白酒、一之輔、&小猫

当代の人気者を集めた豪華な顔付けにひかれて 地元の落語会にでかける。 小雨のぱらつく、3月なのに真冬並み、寒いばかりの日。 会場の駅からの遠さやら、広さの割に悪い客入りなどを 落語家の皆様は勘所よくいじり爆笑の連続。 個人的にはここはその昔、家…

インタビューで

子どもの頃のこと を あなたが聞かれたのか あるいは自分で目の前の人に語る気になったのか。 どうしてかといえば、その人に 自分の根幹にありながら気づいていない何か それを子ども時代にさかのぼって 知ってほしかったから。 聞いてほしかったのはこのこ…

SFアンソロジー「さよならの儀式」

前年度に発表されたSFの短編小説。 そのアンソロジーという試みに素敵なタイトルがついている。 この作品を読んでみて、と友人に勧められて それを機内の移動時間に読んでみる。 正確には、その中の1篇、その人の知人が書いたという 「ウンディ」という作…

ドイツにて

大周遊という名目に怪しむべきだったが 日程の割に訪問都市が多すぎるグループツアーで まあ移動距離の長さと、1日に訪れる場所の多さとで。 なんとか、2時間ほど時間を取って ベルリンでペルガモン博物館を再訪した。 目的は前回訪問時に修復中だった イシ…

久々に清方の絵を見て

久々に、たまたま手にした鏑木清方の画集。東京の下町や水辺を清方の画題とともにめぐるというもの。 圓朝の肖像画と明治期の寄席の風景をはじめ築地明石町という記念切手にもなった美人画自分と早朝の散策に出かけた娘を描いた作品などゆかりの都内の地図と…

立川こはるの冬休み

久々のにぎわい座。 そこの主催のこはるさんの会にゆく。 このところ、ようやくマクラがマクラらしくなってきた。 師匠のエッセイ「赤めだか」がドラマ化されるにあたり その師匠役がジャニーズの嵐、二宮君に決まったところ 落語を聞きもしないし、関心もな…