にぎわい座 クライマックス寄席

昨年は仕事でいけなかった恒例の寄席。

ひょんな具合で今年はいけることになり、

それなら年越しそばを昼間のうちにいただいてから、とでかける。

 

遅い昼ならすいているかと思ったが甘かった。

いつもより時間がかかるくらいで

年末とは思えない並んで待つにはちょうどよく暖かい日だったのだが

あてがはずれて、こんなに並ぶこともないか・・・などと思う。

いつもの鴨せいろ。

蕎麦好きというほどでもなく、さほどうるさいわけでもなく

他にあまり知らないので来るのだが、鴨せいろはもっとすいているときに

くればいいかな、などとつらつら。

 

志の麿:初天神

志のぼん:高砂

遠峰あこ:漫謡

晴乃輔:初音の鼓

三遊亭全楽:壷算

中入り

生志:たいこ腹

松元ヒロ:漫談

志の輔こぶ取りじいさん(新作)

 

 

さて、クライマックス寄席。

この後のカウントダウン寄席との入れ替えがぎりぎりなので

とにかく時間厳守。

カウントダウンの方もトリが伸びたらカウントダウンにならない。

お弟子さんがゆっくりしたそうな志の輔さんをはらはらしながらせかすのも

恒例の様子。

 

志の麿さん、このところ師匠の会でよく拝見する。

おめでたいところで初天神。無理に時間内に収めようとせず

ころのよいところで下げる・

志のぼんさん、高砂や。下手な謡が少々すべる。

演目を選んだはずがまだ消化不良気味。

遠峰あこ。にぎわい座におなじみの歌謡漫談。

沿線の駅名を歌に載せるシリーズで、京浜東北線から根岸線までを

まさかのオペラ風歌唱で朗々と歌い上げる。

晴乃輔さん、さてこの人は聞くのは初めてか。

真面目な人なのか・・明るいのだが、どこか硬い。

テンションは緊張になって、見ている方がなんだか肩に力が入る。

面白いのだけれど。

全楽さん、この人は2回目かな。壷算。

ラクビーをやっていたというワールドカップの話題もはまり

立川かしらん、というマクラも毒が効いている。

その流れで壷算も手慣れた感じで面白く。

ここで仲入り。

 

生志さん、たいこ腹。

全楽さんのあと、ということもあるのか

こちらは少々精彩に欠ける気がする。特に出来が悪いわけでもないのだが。

 

松元ヒロさん、テレビ向きでない話で飛ばしまくる。

こちらがハラハラするシーンもありながら、勢いで押し切ってさすが。

志の輔さん、守るべきは時間だけ、といわれていた割に

おっとりと弟子にメガネを持ってこさせて、弟子のお父さんからという

手紙を読み始めるなど、マクラで20分以上。

ネタは新作のこぶ取りじいさん

いわゆる筋が通らないというところをしつこくつつく系のネタで

きっちと20分。

 

てぬぐい撒きと三本締め。

2019年も無事に締まった(仕舞った?)ところでおひらきに。

皆様、よい年になりますように。