志の輔さんの会、談春さんの会

二週続けてにぎわい座。

 

まずは志の輔さんの会。

前座は志の大さん、寄合い酒。

 

志の大:寄合い酒

志の輔:千両みかん

中入り

志の輔:徂徠豆腐

 

2階席の最前列だったのだが、着席するとちょうど目線の位置に柵(手すり)がくる。

姿勢を変えても演者の顔が見える程度で体の動きが全く見られず。

どうもそのせいで集中できない。

千両みかんは文句のつけようがないが、

徂徠豆腐は前回聞いたものに比べて、何カ所か飛ばした部分があり

気にはならないが、すこし、それに比べれば説明が足りない気もする。

初めて聞いた人は全く気にならず、きっと大満足だったのだろうけれど。

 

 

一週後に談春さんの会。志の輔さんに続き談春さんとは

立川びいきからすると、なんとも贅沢なこと。

 

談春:三軒長屋(上)

中入り

談春:三軒長屋(下)

談春:藪入り

 

 

当初は、喉の調子が悪いのに昼夜の会で、またのどに負担のかかる話をするものだから

と前置きで、声もはらずに調整している様子。

若いころとも違うのだから、体調にあわせて力を抜くのもありなのだろう。

と思っていたら、鳶の若い衆のやりとりから伝法な威勢のよさが復活し

俄然噺が活気づき色彩が鮮やかになった気分。

三軒長屋は好きな噺で、談志さんの勢いのある型がとてもいい。

聞き始めたころ、談春さんはこの噺をよくかけていたので

ああラッキーだな、と思う。

 

マクラであれこれと藪入りのことを話していたことが

そのまま噺につながり藪入り。

さて、伝統芸能や職人の世界では相変わらず多少ともその傾向があるにしても。

(長々無休で働き、その世界で生きていくすべを学び

里心がつかないよう1年目は里帰りもさせないなどなど)

時代が変わった今では、職人だって技は盗めという時代ではないし

師匠に怒られることもあるが、よいところは褒めなあいとめげてしまう

ともいわれる。

 

てゃいえ、弟子のことをいっているのかと深読みしなくてもいいとして。

 

7月の談春さんの会、うっかり書かずにいたので

前後するにしてもこれはまた後日。