2014-01-01から1年間の記事一覧
談春さんの久々の東京近郊の独演会。さて、チケットが取れないかと悩んでいたらDM先行があって入手できた。 ネタだしの会、演目は「文七元結」。 内容について何か言う前に以前考えていたことを期しておこうという気になる。自分では、プロデュースという…
談志祭りのさいの座談会で。 山藤画伯の家に遊びに来た談志さんが SP版のレコード全集(おそらく話芸)の中に 白龍(5代目)「小猿七之助」をみつけた。 これを「探していたんだ」といったので さしてその価値も知らない画伯は気前よくあげてしまい、 のち…
談志まつり2014 最終日の夜公演に行く。 立川志の八:はじめてのお弔い 立川らく里:大安売り 立川キウイ:反対車 立川談笑:がまの油 中入り 立川流トーク:山藤章二、吉川潮、高田文夫、ミッキーカーチス 立川談笑(司会) 立川ぜん馬:夢金 立川志の輔:…
絶対に時間厳守、とはじまった追悼一門会。 2つ目は15分、トークと真打は20分、とかなりきちきちの進行。 談春さんの呼吸が見える個所がわずかにあって 談志オマージュも20分では楽ではなかった様子。 立川平林:勘定板、安来節 立川志らら:壷算 立川談笑:…
家族の勤務先が 今どき古臭く昔気質のメーカーで リーマンショック後の低迷に苦しみ なかなか抜け出せずにいた。 そんな中で、ようやく長年の努力が実り ほんの一瞬にせよ注目を浴び、記事に取り上げられた。 自分のことのように嬉しくて。 こんなことめった…
米朝さんの「三十石」を聞いて以来 この噺のひそかなファンを自認している。 もちろん高座には間に合わず、 聞きまくっていたCDのなかでのはなし。 舟歌も、川沿いに声をかける女衆(おなごし)との 掛け合いもめずらしく楽しい。 次にこの噺を聞いたのは、…
並べるというほど似ているかというとそうでもないのかもしれないが。 意味も告げられずに、ただ、上に続く階段を昇る。おそらくは好奇心にかられて。(ビルのゲーツ) 打ち捨てられた、そこにあることは誰もが知っているけれど、誰も存在を気にしなくなってい…
先週末に竹信三恵子氏の講演会を聴きに行く。左派(という言葉は死語に近いが)の話題の論客だが告知が行き届かなかったのか参加者が少ない。内容充実していただけに、もったいないと感じる。 最近の労働事情の変化を鋭く指摘しながら、今起きている労働問題…
別ページで展開中。 やれやれ。 甘い言葉使いをしたせいで、どうやら怒らせてしまった人がいるらしい。
にぎわい座の独演会。売れっ子のまま飛ばしていたが完売の札がたたないのではてな、と思いつつ会場へ。 柳家小かじ:たらちね春風亭一蔵:鷺とり春風亭一之輔:笠碁中入り春風亭一之輔:唐茄子屋政談 小かじさんは三三さんのお弟子さんとか。背の高さは似て…
「噺家が闇夜でコソコソ」という深夜番組出演の2人がでる というより「春吾・吉笑の楽屋噺」の2人が出るというので 楽しみに新宿シアターミラクルに出かける。 会場名をとって「みらくる★春吾」という会らしいのだが 本人も言っている通り、会の名前としては…
初日に駆け足でみただけでもう一度ゆっくり廻ろう と思いながら、まだ果たせずにいる。 難解なテーマで、はたしてどうなるかと思われた展覧会だったが そこは評論家やキューレターと異なり、 実作者・美術作家の設定したテーマだからなのか 地に足の着いたな…
談春さんの独演会にゆく。関東ではしばらくない、といわれていたが武蔵野のホールの30周年記念だとかで。 怪文書とよばれる謎のチラシで有名な財団の主催で会員向けに売り切る手法は相変わらずだが落語会ははじめてで、かなり苦戦したように見受けられる。 …
好きな話だからというわけではなく 人気役者が早変わりを演じるからなのか この演目を何度も見たことがある。 親狐の皮を張ったという初音の鼓を 見たことのない父母と定めて執着し それを賜ってからは獣がじゃれるように 鼓にじゃれかかり、ほおずりする そ…
そう思ったのは私ばかりでもなかろうが。 台本は三谷さんで、ぜひNHKで。 なんて考えたのは、ロシア人女流人形作家の人形の写真集をみかけたから。 この怪しさ、絶対この碩学の物語に似合う。
鶴川にて「白酒一之輔の毒吐き2人会」にゆく。 一之輔さんは、次がある売れっ子らしく前半に2席を終えて、早々にいずれかへ。 最近の落語協会は入門希望者が増えすぎて前座にもなれない見習いが多いとかで「今なら落語芸術協会へどうぞ」といったあとに「立…
巷では夏休みがはじまったばかりだが こちらは、しばらく寝かせていて手が付いていなかったことに ようように着手、というところまでこぎつける。 年末に間に合わせなくては、と思うものの。 自分の役割をどこに置くのが最適なのかが、ちとわからない。 解説…
昨日はにぎわい座でこはるさんの会。 前座は談笑さんの3番弟子の立川笑笑さん。 立川笑笑:たぬきの札 立川こはる:不動坊 中入り 立川ほはる:梅若礼三郎 笑笑さん、談笑さんのお弟子さんは覚えが早いのか 予備校講師だった談笑さんの教え方がうまいのか、 …
寄席という場所だった、として。 それなら何故、寄席に戻らなかったのか と聞くのも野暮というもの。 彼が画策していたのは もっと面白いプログラムを 寄席という場所に自分がプロデュースしてかける そのことだったはずなのだから。 家元なき後、一門で話し…
落語家の成長にとって寄席が必須か、といわれれば、 寄席外に活動の場を持っている2つの会派のことが頭をよぎる。 寄席は、落語家のギルドの発表と教育の場であり、かつ落語家の興行主である。落語家は卵のうちから、そこで無給のインターンのようなものをし…
先月のさばのゆでの桂吉坊の会で。 青菜:桂吉坊 狐芝居:桂吉坊 遅い時間に始まるため、駅前のビストロでワインと前菜 そしてパスタとリゾットで腹ごしらえ。 かなり気分良くなってしまい、落語が聴けるかあやぶんだのだが。 狐芝居、初めての噺だがしゃれ…
久方ぶりの落語番組、という宣伝文句もあったかに記憶しているが、 年末の特別番組から深夜帯のレギュラー番組に昇格した「噺家が闇夜にこそこそ」。 1回ごとに完結しているため、 ワールドカップの特別番組がはいり予告なく終了になったようだ。 司会には当…
逆転に次ぐ逆転、という追いつ追われつの好ゲーム、 7対8のような打撃戦の野球ゲームをルーズベルトゲームと呼ぶ、とこのドラマで初めて知った。 そういうドラマをつくりたかったのだろうな、と原作を読み終わった瞬間に思った。毎回はらはらさせて、次回…
小説新潮の読みきり特集で見つけた短編がどうやら(読み切りと云いながらも)ゆるやかな続きものであるらしいと知りバックナンバーを見つけて読み終わる。 「ブレードランナーの中に出てくる強力わかもとみたいな違和感を もつものを書きたい」という作者の…
文芸物にはめずらしく、企画物のムック本的な体裁であてた(うまくいった) story seller の編集が、小説新潮の編集長になったのは聞いていた。 リスクを負うとはいうものの、やりたいようにやる一方で 採算がとれると踏んでのことではあるが 単発の企画だか…
ごひいきの落語会の会場にあった会場装飾の肖像写真の表情に ふっと違和感を感じる。 プロフィール写真よりも大きく使うとなると カメラマンが選んだなかから、当然本人やマネジメントが絞り込んで選ぶ。 この表情は、初めに見たときにどうも気になって、 な…
英国テレビ制作の「シャーロック」が映像も凝っていて なおかつ原作の雰囲気も色濃く残していながら現代的だ という話を聞いてこのほどようやく視聴した。 非常に面白かった。 原作の核になる部分のキャラクター設定を生かして 今の時代なら、そこで使われる…
「もとのその一」というサブタイトルは千利休の残した歌からきている と聞いて、利休百首のことか、と思い至る。 茶道の稽古のおりに、扇子に書かれた百首のうちの一首を皆で読み上げ その歌に先生が解説をつける、そういえばそうだった、と数十年前に 一気…
立川流の国立劇場での一門会があるというのを知らず一般発売時に知り、時既に遅し、とほぞをかむ。結局は聴きにいけないまま、仕事絡みの宴席でクラシック(音楽、バレエ)の話をひとしきり。一門会の話を耳にしたのは明治座での歌舞伎公演の幕間。歌舞伎と…
明治座に5月の花形歌舞伎を見に行く。今回は夜の部。先代猿之助が詳細不明の古い演目を復活上演させたと言う伊達の十役。文字通り、男女合わせて十役を、相手役とのものも含めて40数回の早変わりをするもので、宙乗りあり、妖術ありとまさにスペクタクルなス…