2014-01-01から1年間の記事一覧

ななつのこ

友人が貸してくれて「ななつのこ」加納朋子を読み終わる。 わざわざ貸してくれた意味を知り その時つぶやいていた、彼女の最愛の人、今は遠く離れてしまった人 のことを、どんな想いで語っていたかを考えた。 繊細で壊れてしまいそうな、けれど鋭い感受性を…

三遊亭愛楽のらくご格闘技

どうやら愛楽さんとゲストとの落語バトルの企画らしい。 相手方は堂々の笑点メンバーなどなど。 にもかかわらず、この6戦目で3勝2敗、とのなかなかの善戦。 6人目のゲストの談春さんは 愛楽さんとはその昔深夜テレビで競った仲のようで 緞帳があがって最…

ひいきの出る連続ドラマのために

TVをうっかり買ってしまい配線等々で大騒ぎ。 さて、問題のドラマといえば。 以前の大当たりしたドラマが、その極端なキャラクター設定から 現代劇でありながら、悪役が時代劇のように類型化しているといわれていたが 今回もドラマの内容やキャラクターの作…

キングの新作 2

やられた、その手があったか、という大どんでん返しの後に それだけではない、手だれた大衆作家ならではの巧妙なもうひとつの仕掛けが隠してあった。 キングの「11/22/63」は 失われゆくものへの切実な思いやら、人生の哀歓が胸に迫る 文字通りの良作であ…

スティーブン・キングの新作

「11/22/63」は過去にタイムトラベルし、 歴史の転換点たる過去を変えようとする話だった。 何度も過去と行き来ができることから 「All You need is die」に似ているのかとは思ったが どうもそうではなく、また亡命者のような生活になるはずの 主人公の「…

柳家小三治独演会

賑わい座の小三治さんがとれたので いそいそと出かける。 この近さで聞けるのは本当にラッキー。会場は満席。 売り出しで並んだ時もそうだったけれど、 1枚くださいとつつましくいうおひとりさまが男女共にいる。 せっかくだからと並んでいる間にメールを送…

立川流のゆくえ

本日、八王子にて立川談春独演会。 談春:とうなすや 談春:禁酒番屋 中入... 談春:百川 なんとなく落語に集中できず。さて、体調が悪いわけでもないのだけれど。 駅から遠い会場で、今回は着物は断念。 まくらは小保方さんの発言が 白黒つけなければならな…

山形浩生の新教養主義宣言からは

遠くはなれたことを実感するこの頃。教養をばかにするのは若者の特権ではあるけれどいつの時代も、それはやはり必要なものではある、はず。マスメディア、というものが自分の関心のあること、というよりは世の中の多くの人にとって関心があるだろうことある…

PROUD

住宅メーカーの広報誌の巻頭の建築紹介が好きで ここしばらくそれを楽しみにしている。 大御所から自分の知らない建築家まで、共通して取り上げられるのは 広報誌という性格を反映して、すべて住宅の建築ということ。 日本人の知られた建築家が紹介文を書い…

春風亭一之輔独演会

暴風雨とまではいかないが、それなりに荒れた天気の中 「この落語家を聴け」のシリーズにいそいそと出かける。 ちょうどその前にSWITCHのインタビューを読んでいたせいもあって 対談コーナーは思ったほど話が弾んだ気がしなかった。 このシリーズの2順目、…

初日に来てよって言われたから

初日に珍しく行くことにした大げさで有名な関西のホール。いつもこういう狙いすましたものは行かないことにしてるんだけど・・・ー照れるから。連ドラ出演も深夜枠の司会だか出演者だかポジションの半端なレギュラーもあんまり感心しないけれど、まあ。また…

落語はライブである

という雑誌の特集を見ていままでの落語の取り上げ方と一味違ってなかなか興味深い。一之輔のインタビューは、さすが当世売り出し中の若手だけあって勢いもあり人を喰ったばかばかしさもあり。売れっ子のご贔屓のインタビューにはちょっと首をかしげる。宣伝…

ビットコインの解説を読んでみて

話題になるとそこに群がり儲けようとする人物がでてきて何かの拍子に意図したこととは別の使われ方をして何事かよくない事態になるのは世の常なのだが。ビットコインのそもそもの由来を聞いてその可能性やもともとの製作者が意図したことを知り感心すること…

小金井のガラス棟

1ヶ月前の落語会、今更ながら2月の会の感想を。小金井交流センターというガラス張りの素敵な建物にてひいきの談春さんの独演会。立川こはる 手紙無筆立川談春 崇徳院中入立川談春 蒟蒻問答禅問答をおちょくりまくった蒟蒻問答は好きなネタだが(数年前に聞い…

ダイヤモンドダスト

楽しみにしていた流氷ウォークが友人のドタキャンで流れてはや幾年月。ようやくリベンジの機会が巡ってきて、真冬の北海道へいざ出陣。かなり昔に網走に行った際は流氷がほとんどなくてウトロまででかけてようやく流氷のぎしぎしうなる音を桟橋に腰かけて聴…