暴風雨とまではいかないが、それなりに荒れた天気の中
「この落語家を聴け」のシリーズにいそいそと出かける。
ちょうどその前にSWITCHのインタビューを読んでいたせいもあって
対談コーナーは思ったほど話が弾んだ気がしなかった。
このシリーズの2順目、ということもなにかしら関係しているのかもしれない。
とはいえ、もちろん対談がつまらなかったというわけでもなく
それなりに興味深い話ではある。
要するに今、一之輔の噺が勢いがあってとにかく面白い、面白すぎる。
だから一席でも多く噺を聴きたいという気になるのだろう。
前座 春風亭一力:道灌
一之輔:短命
対談:広瀬和生
中入
一之輔:お見立て
寄席の雰囲気や客の入り、協会のこと、芝浜のことなど
玄人受けする話題が多いのはこのシリーズの特徴ともいえるのだが。
一時期の談春の勢いを思い出す、破竹の勢いの爆走ぶり。
惜しいのは同じ年頃の落語家にライバルになるような勢いのある人が
見受けられないことぐらいか。
そろそろ落語ももういいかな、と思ったのだけれど
松本尚久のアンソロジー
「落語を聴かなくても人生は生きられる」につかまったりして
(はまる、ではなくつかまる、ということ)
まだしばらくは落語会通いが止まりそうにない。