2022-01-01から1年間の記事一覧

鎌倉広町緑地と

某テレビ番組で鎌倉の都市林として地元の人しか知らない 鎌倉広町緑地が紹介されており友人とともに訪ねる。 サザンオールスターズの原由子さんが他の湘南の魅力とともに紹介していたが ここはガイドブックには全く載っておらず、 湘南鎌倉にはまあまあ詳し…

リウーを待ちながら を読む

たまたま手にして、一気読みの後も何回か読み返している。 コロナの騒ぎが無くとも、読みごたえがあるとして 強く印象に残っただろう。 感染症との闘いは、日々の闘いに負け続ける中で、 人として人に対して誠実であろうとする とんでもなく大変なことなのだ…

リウーを待ちながら を読む

たまたま手にして、一気読みの後も何回か読み返している。 コロナの騒ぎが無くとも、読みごたえがあるとして 強く印象に残っただろう。 感染症との闘いは、日々の闘いに負け続ける中で、 人として人に対して誠実であろうとする とんでもなく大変なことなのだ…

あさのあつこ「バッテリー」

映画化だか映像化だかされて、主人公の名前を呼ぶ その合い方の男の子の高い声をなんだか覚えている。 見たわけではない、なにか予告編とか、短い時間見ただけなのだか。 声のトーンだったか言い方が、好きではなかった。 読み始めて、面白い。 2巻目から全…

夏の終わりにジュブナイル小説を

永遠に、この記録的な暑さが続くように思われたのが嘘のように まるでこのまま秋になるかのような気配の今日この頃。 朝晩が涼しいのは本当に助かる。 日差し自体が凶器のようで、日が落ちるのを待って外出していたことを思えば ありがたい限りだ。 そんな折…

夏の終わりにジュブナイル小説を

永遠に、この記録的な暑さが続くように思われたのが嘘のように まるでこのまま秋になるかのような気配の今日この頃。 朝晩が涼しいのは本当に助かる。 日差し自体が凶器のようで、日が落ちるのを待って外出していたことを思えば ありがたい限りだ。 そんな折…

小説「大河への道」を読んで

志の輔さんの小説版「大河への道」を読む。 私自身、耳で聞く人というよりは、目で読む人の傾向が強いので 活字を追うことで、いろいろ改めて腑に落ちたことがある。 伊能忠敬の人となり、地球の大きさを実測と理論値から推計する という目的を達した後も、…

小説「大河への道」を読んで

志の輔さんの小説版「大河への道」を読む。 私自身、耳で聞く人というよりは、目で読む人の傾向が強いので 活字を追うことで、いろいろ改めて腑に落ちたことがある。 伊能忠敬の人となり、地球の大きさを実測と理論値から推計する という目的を達した後も、…

戻り梅雨のあとで

地元のホールに談春さんの独演会を聞きに行く。 このホールは、手前にあって取りぬけのできたデパートが閉店になり 今は取り壊して更地になろうかという頃合い。 以前は駅からアーケードを抜けてエスカレータを上るとデパートがあり そこを通り抜けるとホー…

戻り梅雨のあとで

地元のホールに談春さんの独演会を聞きに行く。 このホールは、手前にあって取りぬけのできたデパートが閉店になり 今は取り壊して更地になろうかという頃合い。 以前は駅からアーケードを抜けてエスカレータを上るとデパートがあり そこを通り抜けるとホー…

ローザンヌ国際バレエコンクールと古典落語と

3年ぶりに観客を入れて開催されたファイナル(最終審査)の模様が TVで放映されて、欧州のバレエ団のダンサーだった人の 技量に関する丁寧な解説もあって興味深く見る。 2位には、スイスのバレエ学校留学中の日本人女子が選ばれて 最後のインタビューを聞く…

ジャレド・ダイアモンド「危機と人類」

ジャレド・ダイアモンドの「危機と人類」を読んでいる。 学際的で特徴的な学問領域を修めた人らしい部分が随所にあるが この本で使っている手法には多少異論もあるようだ。 にもかかわらず、フィンランドの対ソ戦、冬戦争に関するくだりなどは 現在進行中の…

賃労働の系譜学、と

今野晴貴の「賃労働の系譜学」を読んでいた。 ブラック企業、ブラックバイト、やりがい搾取といった話題を耳にしていたが ある程度まとめられたものを読んでみると、特に最近話題のギグワーカー (とその評価システム)の問題などにも腹落ちするところがあっ…

賃労働の系譜学、と

今野晴貴の「賃労働の系譜学」を読んでいた。 ブラック企業、ブラックバイト、やりがい搾取といった話題を耳にしていたが ある程度まとめられたものを読んでみると、特に最近話題のギグワーカー (とその評価システム)の問題などにも腹落ちするところがあっ…

映画「大河への道」

志の輔さんの新作落語「大河への道」が映画化されたので見に行く。 面白く拝見した。 伊能忠敬の死後、地図を完成させようとして奮闘した測量隊(伊能隊)の面々と それをなんとかかなえようとした天文方・高橋景保など、 あまり知られていない市井の人たち…

映画「大河への道」

志の輔さんの新作落語「大河への道」が映画化されたので見に行く。 面白く拝見した。 伊能忠敬の死後、地図を完成させようとして奮闘した測量隊の伊能隊の面々と それをなんとかかなえようとした天文方高橋景保など、 あまり知られていない市井の人たちの決…

三十石

米朝さんのCDで聞いてから、三十石はとても好きな噺のひとつ。 TVの「日本の話芸」で桂春若さんがかけるというので聞いてみる。 ご本人はこの噺を先代の文枝さんに教わったとのことだったが 舟の櫓の漕ぎ方は、談志さんにも教えてもらったとのこと。 こ…

三十石

米朝さんのCDで聞いてから、三十石はとても好きな噺のひとつ。 TVの「日本の話芸」で桂春若さんがかけるというので聞いてみる。 ご本人はこの噺を先代の文枝さんに教わったとのことだったが 舟の櫓の漕ぎ方は、談志さんにも教えてもらったとのこと。 こ…

長期化

ウクライナの紛争はコロナ同様長くかかるというのが大方の見方のようだが。 どちらも引かない(引けない)、という膠着状況が続き まるで19世紀のような、と形容される紛争に、 21世紀的なスマートな着地点があるのかどうか。 経済が分かちがたくつなが…

志の輔noにぎわい

にぎわい座の20周年記念公演の第2弾に出かける。 寄席形式だからトリに志の輔さんが一席かしら、とおっとりと 出かけると開口一番からご本尊が登場。 どこぞの国の紛争騒ぎをマクラに、隣家のタケノコの越境という ほのぼのした話で始まる。 ついで、国連…

予告編

NHKの「欲望の資本主義」を見返していて パンデミックはこれからの社会で起きることのある種の予告編だ、 というセドラチェクと斎藤幸平の対話を聞いていて なかなか予言的だった、と思う。 とはいえ、日常生活は淡々と(外的事情に振り回されながらも) …

人新世の資本論

毎日のように理不尽な戦火の映像が流れて、気分が沈む中、 話題の書を、今頃ようやく読む。 世間一般の人からすれば、マルクスも資本論もコミュニズムも ああはなりたくない、という国々の制度でしかなく ここにはマルクスの晩年の思想とその新解釈があり そ…

騎士団長殺し

そういえば、読んでいなかった、と今頃になって手にする。 村上春樹は、『神の子どもたちはみな踊る』以降は、 どうもあまり好きになれず。 いまだにベストは『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』で 『ねじまき鳥クロニクル』のあたりから文体と…

騎士団長殺し

そういえば、読んでいなかった、と今頃になって手にする。 村上春樹は、『神の子どもたちはみな踊る』以降は、 どうもあまり好きになれず。 いまだにベストは『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』で 『ねじまき鳥クロニクル』のあたりから文体と…

資本主義の行方

年明けにBSの番組「欲望の資本主義」を見る。 どうも字幕というのが最近は視力が落ちたせいもあり見ずらい。 何度か巻き戻しながら見終わる。 このシリーズの過去の放送分をまとめた書籍も読んだが 最も共感できたのはチェコの経済学者セドラチェクの言説、 …

目黒にて談春さんの会

新春公演なので初春気分の仕掛けがあるかしらん と思って出かける。 公園の中のホールは日が落ちると真っ暗で足元も見えず、 折からの寒さもあり寂しい限りだが、 その中で灯のともるガラス張りのホールのロビーが見えてくると たいそうきれいな幻燈のようで…

花緑さんの文七元結

年末に、テレビの数少ない落語番組で花緑さんの文七元結を聞く。 この番組の尺は20分。ご本人の解説というか、一言が落語の前につくのがお約束。 はじめの方こそ、多少説明的だな・・というセリフがあるのだが 後半は気にならない。 おおよそ1時間はかかると…

にぎわい座年末興行

にぎわい座の年末興行に、どうやらしばらくご無沙汰だった模様。 3回目のトライでようやくチケットが取れてでかける。 いつにもまして冷え込みが厳しく、久々に冬らしい一日。 今年の公演は変則的で、昼公演と夕方からの夜公演でカウントダウンはなし。 志の…