にぎわい座で夏と冬にある小屋主催のこはるさんの独演会。
7月からは師匠の談春さんの独演会も12月まで連続で始まり
なんとなく親子で競演の雰囲気。
今回のネタだしはお化け長屋。7月初めの師匠の会にも
同じ演目がかかっていた。
こはる:青菜
こはる:お化け長屋
中入り
こはる:船徳
まずは、その直前にフジテレビで放映された「7ルール」に出演した話から。
仕事に頑張る女性を取り上げ、働く女性の共感を得るという番組コンセプトらしい。
髪を洗うのも石鹸というこはるさんの、ぽつんと石鹸だけが置かれた浴室の絵。
ミニマリストのように禁欲的に見えるが、
さて、頭皮にニキビが出るタイプの人は石鹸洗髪がいいらしく愛用者は案外いる。
(ただし、はちみつか酢のリンスは必須)
野草を摘んで調理する話やらなにやら、古典的な貧乏話やストイックさにまとめるのは
ちょっと違うのでは、という気もするが。
古典芸能の世界では着替え場所が男女一緒などという話もあたりまえで、
そこは置いておいて、まずは技術と型を習得してから個性をという話でもある。
本題の落語はといえば。
お化け長屋はネタおろしとはいえ、なかなかよく、おばかでやたけたな借家人の造形も
魅力的で、こちらは師匠の「お化け長屋」の同人の造形とよく似ている。
船徳は、欧州公演(字幕に合わせてアドリブを禁じられる)前の、フリースタイルの
ものだとかで。これも達者なもの。
欧州公演のチラシに、2016年の海外での落語公演では落語にとって大切なものに
気づく機会があり、技術がブラッシュアップされた、とあり。
真打が近づき、ストイックに精進する姿を目を細めてみる
前座から見守るファンの気分。
ストイックなだけでは、という時期もそのうちくるにしても。
まずはまずは。