日経ビジネスオンラインに連載されている
人間・堤清二を、ゆかりのある識者が語る評伝が読みごたえがある。
西武百貨店やパルコ、リブロといった、とんがったグループを率いた
私財100億を差し出し、表舞台から去った人物。
経営者としては超一流ではなかったかもしれないが
これほど語られる経営者は少ない、ともいわれながら
この人物の横顔が多角的に語られる。
その中で、流通グループのトップでありながら
「消費を否定する」思想をもっており
30年前に現在を予見するようなことをいっていた
というくだりにはぞくぞくする。
あらためて、このインタビューに登場した人物の
最近の著作などを読んでみる。
消費の先にあるもの。
うっすらと90年代以降に感じ続けてきて、震災以降強固になり
ここにいたる景気回復でまた少し薄れたように感じたもの。
その漠然としたと想いに言葉を与えるために。