ラスト・トーキョー
NHKのドキュメンタリーの広告をみて
録画予約をしていた。
見終わってなんだかあれこれ考えてしまったのは
これが母娘の物語でもあったからだろう。
自分の母がなくなった時、もっと母と母の人生を知って置けばよかったと
それはそれは後悔したからかもしれない。
女性の社会的役割が激変しつづけた戦後は、父と息子だけではなく、
母と娘も、どこかで対峙して互いの人生がどうつながるか、
どんなふうに影響し合っていたかを
双方でもっとよく知る必要があったのかもしれない、と。
自分の後悔はもうどすることもできないが、だからこそ
和解というほどこじれてもいなかった
でも、やはり双方でお互いに向き合うことが必要だった
このディレクターと母との関係は心にしみた。
歌舞伎町を拠点に活躍する俳句集団の
しばらく体調を崩してこれなかった俳人が
ここの空気に触れていないと俳句が作れなくなるという言葉も
しばらくの間、心に漂う。