チェンバロのレクチャーコンサートを聞いていたら
面白い用語に出あう。
プレリュードは前奏曲。
記譜上の正確な拍子にとらわれず、即興の要素をもって弾く
といった意味らしく。
その場の雰囲気やら何やらで弾くたびに様子が変わることもある
という融通無碍さがなんだか楽しい。
この日の委嘱新曲、松岡あさひ氏の「星降る夜」も
シンプルで可愛らしい、印象的な曲だった。
そう、星が降ってくるような、静かで透き通った
でもどこか、子供が弾いている曲のような素朴さがある。
チェンバロの、おもちゃの楽器のような軽くて美しい音も
シンプルで古い楽曲も。
心にすんなり沁みてくる。
ノン・ムジュレ。
その言葉を心に刻んでみる、そっと。