寒波のなかで

電気代も値上がりし物価も30年ぶりにあがり

コロナからの大回復で景気がよくなる頃合いだが

生活実感としては冷え込んでいる。

ウクライナの紛争からまもなく1年になり

こちらも問題解決の兆しは見えてこない。

それどころか米国に続き欧州も武器供与を始めるなど

経済封鎖だけでない方向に進んでいる。

 

 

イーロン・マスクが買収したツイッターでは

言論の自由を守るという旗印の下に

フェイクニュースを流す多くのアカウントが凍結解除されて

それはそれで混乱を呼んでいるとのこと。

いろいろなことが複雑化し、一筋縄ではいかず、変化は早く

そして混沌とするばかりのように思える。

 

 

一方で自身のささやかな日常生活はなんとか平穏を保っている。

無事是好日、と小さな楽しみを大切にして、ひっそりと暮らす

それがコロナ以降、常態化してきている。

 

 

年明けに、久々に談春さんの会にでかける。

小学校にはいってすぐに越してきて談志さんへの弟子入り前までを過ごした

土地ということで、この市のPR大使になるという話でひとしきり。

NHK大河ドラマに出演するため乗馬の稽古にいった話、

そしてお弟子さんのこはるさんが、小春志(こしゅんしと読むそうな)

として真打ち昇進し、秋に都内のホールで豪華なゲストを呼んで披露会をする

という話などを。

 

 

そういうことなら前座でほんの少し、ご挨拶がわりに出してあげればいいのに

と思わなくもないが、そういうものでもない、ということか。

こはるさんは、早くから実力派といわれていて、ファンもついているようで

二つ目とはいえ、そこそこの会場を満席にしてきた。

もうあとは淡々と前に進むだけだろう。

真打ち昇進の話を一度断った、というのか即答で受けなかったことで

師匠の怒りに触れて、しばらく謹慎させられていたこともある。

名前に大師匠の一字を入れて期することもあるのだろう。

師匠はぼそりと名前負けだともいっていたが。

ようやく春がきたということか。おめでたい話である。

 

 

談春:粗忽の使者

中入り

談春:妾馬

 

 

新年の会だったので最後は三本締め。

市のPR大使を頼まれた、という割には危ないマクラが多く

そいうこともこの人らしい、ということか。

いわんとするところはわかるけれど、話していた教育論には

少し首をかしげたのだが・・

 

 

寒さはまだしばらく。

日差しはすこしずつ明るくなってきていて

それだけは、季節のせいというだけなのだが

なんだかほかのことも少しずつ雪解けにならないかと。

 

 

そんなことを考えつつ。