地域寄席
地元の落語会に出かける。
老舗の焼き肉屋さんでやっている会の、文化ホール版となる。
長く続いている会で存在は知ってはいるが
どちらも行ったことがなかった。
三遊亭けろよん:出来心
春風亭かけ橋:かぼちゃ屋
中入り
寒空はだか:漫談
立川志の春:不動坊
月曜の夜席だが、ほぼ埋まっている。
経歴もつけた案内が配られるのは、毎回演者がかわり
かならずしも目当てがいなくても聴く、という寄席形式ならでは。
けろよんさんは兼好さんのお弟子さんとのこと。
まだ基本に忠実で間合いもよい。きっちり笑いをとる。
かけ橋さんは、はじめは三三さんに入門、次に柳橋さんのところへ
うつり2つ目とのこと。仔細を聴いてみたい気もする。
さて、おじさんを渋くしようとしてか、独特のしかめっ面。
そこは好みが分かれるかも。
兼好さんは思い切りカリカチュアライズした嫉妬深いおかみさんを
これでもかという風に演じる。
いつもの明るくうまい高座とはちょっと毛色が違うが、これも新鮮。
中入りを挟んで寒空はだかさん。
年末の賑わい座でおなじみ。締めはお決まりの東京タワーの歌。
このマンネリ感と安心感がなかなか。
志の春さんはマクラで自身の近況を語りながら、不動坊。
この噺は、まだ若い頃の談春さんや花禄さんで何度も聞いた気がする。
やっぱり若い演じ手がいい噺なのかしらん。
長く独り身でいた男が意中の人とひょんなことで添うことになり
湯屋で嬉しさと期待で妄想が爆走するあたりが肝なんだろうが
うーん、こうして聞くと結構難しい噺なのかも。
勢いはあって悪くはないのだけれど、次回以降に期待、かな。
などなど、あれこれ考えながら堪能した会でした。