落語会に行く。
2人会ではなく、某有料放送で落語ネタをもとにドラマを作っており
その新シリーズにあわせて、元ネタを演じてもらうという趣旨の落語会らしく。
三遊亭二の吉:桃太郎
柳家喬太郎:紙入れ
入船亭扇辰:鰍沢
中入り
柳家喬太郎:品川心中(上)
扇辰さんは、こんなあっちい頃に鰍沢は、といいつつ。
雪景色の見えるような寒さをきっちりと。
足を悪くして、とのことで釈台をおき、座布団によりかかれるようにしての高座。
扇辰さんとは同級生で、二人とも59歳、とのことだが
みかけは扇辰さんも、実年齢よりは少し枯れて見え、喬太郎さんもすっかりの白髪頭。
そうは見えないでしょう、などと。
紙入れも、品川心中も盤石の出来。
イベントのもとになるドラマは未見だが、落語とはかなり違うところもある様子。
ナレーションというのか、解説というのか、で出演中の喬太郎さんは
毎回「落語ではこうじゃありません」というらしいのだが。
ともあれ、落語会は盛況。
落語会の前に某博物館を訪ねたついでに参拝した神谷町の愛宕神社では、
大型台風の影響か湿気も高く、急に雨に降られたりで。
とはいえ、その後は雨にたたられず。
喬太郎さんも扇辰さんも好きな落語家さんだが
古典を演じてはずれはない。
落語会の多い朝日ホールならぬ、向かいのヒューリックホールでの公演で
あきらかに演劇向きのタッパの高い、間口の狭い劇場だったが
あまり気にならずに堪能した次第。