友人の家人の主催する落語会へゆく。
何故だか感染者が減り、そろそろ旅行も飲み会も解禁かという世の中に
また変異株が出てきて、少々の冷や水。
遊京:粗忽の使者
扇遊:一目あがり
扇遊:お見立て
仲入り
扇遊:芝浜
遊京さん、前回聞いたときより口舌がはっきりしており聞きやすい。
マクラも手慣れたもので、携帯電話の電源を切るアナウンスから
携帯所持禁止の少年院での慰問のはなしなど。
なかなか楽しい粗忽の使者。
入り口では、10回記念の手ぬぐいが配られて
デザインもすっきりと洒落たもの。
ここまで続いてありがたい、との演者の言と
主宰の「師匠の噺が好きなことだけを頼りに、まったく素人のである私たちが
会をかさねて第十夜を迎えることができた」というパンフレットの
感謝の言と。
好きな噺をやる落語家さんにほれ込んで、
落語会に通い詰めるだけで飽き足らず、仲間を募り、落語家さんに頼みこみ
1回ずつ着実に丁寧に会を重ねる、なかなか幸せな会。
回を重ねて少しずつだが順調に余裕資金をためていたところが
このコロナで、またゼロに戻ってしまったようで、ただしこの日の会は盛況。
座席の制限もなくなり、少し光が差してきた、という風情。
扇遊さんの芝浜も、てらいのない江戸前の正統派で、熱演。
年末には少し早いけれど、結構な芝浜で。
とはいえ、夜遅くに浮かれて帰る気にはならずに
会がはねたら、そそくさと家路を急ぐ。
まだアフターには程遠い、ウィズコロナの師走の宵。