有楽町朝日ホールで

久々に贔屓の独演会。

平日5時開始という半端な設定の日だから取りやすいかと踏んで。


マクラによると、どうやらいつもチケット争奪戦に敗れてあぶれる

古馴染みの年配客が今回は多かったようで。

年齢層も高く、男性がほとんどだった、とのこと。

その中で、3日目、開演時間がはやいこの日のほうが

女性が多く年齢層も若めというのも、いかにも不思議、と。


三軒長屋は好きな演目。

談志譲りの伝法な切っ先鋭い語り口が好きで

また聞かせてもらえると楽しみに出かける。

とはいえ、これを演るには体力が相当いるはずだから・・

さて、どうするのかしらん、などとも。


談春:棒鱈

談春:三軒長屋(上)

中入り

談春:三軒長屋(下)


上下に分けて中入りをはさむ。

語り口もいつになく丁寧で、大店の質屋の隠居がはまる歳になってきた。

ぽんぽんと鋭く切り込むような語りはないが演じ分けも確かで

話のはこびもいい。

マクラでは、そろそろ家元の7回忌だとか、

自分が2つ目に昇進した時の会場だとか、さりげなく時の流れを感じさせる。


縁側に腰かけて、色気の抜けた同士でお茶でも飲んで昔話をするような

そんな風情も漂わせ(会場に誰かいたのかな?)。


これはこれで。

なかなか素敵な会。