対照的だといわれる2人だが
某所のアトラクションにて2人の並びで拝見。
片や小朝師匠のお弟子さんで
片や強面の談春師匠の一番弟子にして一門の弟子の中の唯一の生き残り
可愛らしい女子のはずが、男物の着物姿にベリーショート
声を潰してドスを効かせて師匠・談春ばりの啖呵を切る、立川こはる。
ぴっかりは「動物園」。
ちょいと今風にアレンジした上に、玉すだれを使ったかっぽれまで披露。
対してこはるは「真田小僧」で真っ向から男噺。
その後にクイズと称して、魚のかたわらにつく絵のような字のようなものから、
魚の名前をあてさせるとんちクイズのようなものを。
正直、景品の設定は面白いものの、それほど論理的でもなくツボに入らない。
とはいえ。
落語は2人とも正統派。かつ高齢者向け○○教室の余興ということも
十分わかったうえでの工夫もあって。
中学校の体育館にパイプいすをならべての、底冷えのする雨の土曜日。
めくりも自分でめくって、出てくる場所は体育館の扉の外。
ブラスバンドの演奏やら、地元の警察署の詐欺防止の啓発教室の後に
と2つ目らしい営業にも気を抜かず。
頑張っているなあ、と思わせる熱演で。
そう、どの世界でも、この下積みの時間の過ごし方と了見が
その後の職業人生を決めるようなところがある。
焦らず、たゆまず、腐らずに。どうぞご精進を。