2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

お笑いでもなく落語でもなく――「噺家が闇夜にこそこそ」 

久方ぶりの落語番組、という宣伝文句もあったかに記憶しているが、 年末の特別番組から深夜帯のレギュラー番組に昇格した「噺家が闇夜にこそこそ」。 1回ごとに完結しているため、 ワールドカップの特別番組がはいり予告なく終了になったようだ。 司会には当…

ドラマ「ルーズベルトゲーム」がルーズベルトゲームほど魅力的でなかった理由

逆転に次ぐ逆転、という追いつ追われつの好ゲーム、 7対8のような打撃戦の野球ゲームをルーズベルトゲームと呼ぶ、とこのドラマで初めて知った。 そういうドラマをつくりたかったのだろうな、と原作を読み終わった瞬間に思った。毎回はらはらさせて、次回…

機巧のイヴ

小説新潮の読みきり特集で見つけた短編がどうやら(読み切りと云いながらも)ゆるやかな続きものであるらしいと知りバックナンバーを見つけて読み終わる。 「ブレードランナーの中に出てくる強力わかもとみたいな違和感を もつものを書きたい」という作者の…

story seller 2014

文芸物にはめずらしく、企画物のムック本的な体裁であてた(うまくいった) story seller の編集が、小説新潮の編集長になったのは聞いていた。 リスクを負うとはいうものの、やりたいようにやる一方で 採算がとれると踏んでのことではあるが 単発の企画だか…

肖像写真  Ver2

ごひいきの落語会の会場にあった会場装飾の肖像写真の表情に ふっと違和感を感じる。 プロフィール写真よりも大きく使うとなると カメラマンが選んだなかから、当然本人やマネジメントが絞り込んで選ぶ。 この表情は、初めに見たときにどうも気になって、 な…

シャーロック

英国テレビ制作の「シャーロック」が映像も凝っていて なおかつ原作の雰囲気も色濃く残していながら現代的だ という話を聞いてこのほどようやく視聴した。 非常に面白かった。 原作の核になる部分のキャラクター設定を生かして 今の時代なら、そこで使われる…

談春 大阪二夜

「もとのその一」というサブタイトルは千利休の残した歌からきている と聞いて、利休百首のことか、と思い至る。 茶道の稽古のおりに、扇子に書かれた百首のうちの一首を皆で読み上げ その歌に先生が解説をつける、そういえばそうだった、と数十年前に 一気…