河鍋暁斎は今回展覧されて、どこかでは見ているのだろうが
おそらくははじめて系統だって見る。
毎日の画業の前後に
鍛錬のために描いていた、と聞くと、その膨大な絵の数と
最後まで技法を追求した人生がわかる気がする。
とにかく時間さえあれば描いており
大量の、系統も様々な作品がありすぎて
(多面的過ぎて)評価が遅れた、と聞き
そういう人もいるものだ、としばし考え込む。
その人に弟子入りまでしてしまった
彼の画業や技法、
日本美術や文化を海外に紹介することにもなったという。
気分を一新して、銀座に出てチームラボの新作を見る。
この人たちはファインアートであろうとする気が、もとからない。
それがこの人たちの新しさでもあるし
画期的な部分でもあるし、そして権威ある美術館と学芸からは
なかなか受け入れられなかった理由でもある。
古めの喫茶室でゆっくりとお茶を飲む。
夜空に咲く大輪の刹那の花にしばし見とれて
さて、この夏も終わりか。