初落語

今年の初落語はにぎわい座でのこはるちゃんの会。

 

立川こはる初天神
立川こはる:御慶
中入り
立川こはる:御神酒徳利

 

年末年始にちなんだおめでたい話を、ということで。

落語家の正月は1月20日まで(寄席の中席まで)なので、

その間にあった前座さんには千円のお年玉を上げる習慣があり、

お金がない2つ目は外出しないようにする、と笑わせる。

 

初天神はぐだぐだにごねまくる子供が飴を飲んでしまう下りまで。

御神酒徳利はTBSの国立劇場の会で聞いたはずだが、

これほど面白い話だったかなあ、と。

災い転じて福となす、なんとか難局を切り抜けるさまが痛快。

途中でほろりとさせるくだりもあって。

初落語にふさわしく、いい会でした。

 

 

にぎわい座クライマックス寄席

恒例のにぎわい座クライマックス寄席

気のせいか空席がちらほら。

今一つ盛り上がりに欠ける。


三遊亭全楽:子ほめ

立川志の彦:時そば

立川志のぼん:権助魚

寒空はだかスタンダップコメディ

立川生志:看板のピン

中入り

松本ヒロ:スタンダップコメディ

遠峰あこ:アコーディオン

立川志の輔三方一両損


生志さん。

マクラで貴乃花親方の振る舞いをいじったところ

客席後方の中年女性からよく通る短い反論が2回。

その人は外に出てしまったようだがしばし客席が

落ち着かない。

あれこれの納める努力も決まらず残念な展開。


大トリの志の輔さん。

それを意識したのか、怒りや悲しみは万人で共通するが

笑いのツボは人それぞれと新バージョンの三方一両損へ。

怒って席を立ったお客さんへの配慮なのか

生志さんへの言葉なのかあるいは単に噺のマクラなのか。


とはいえ。

にぎわい座の年末興行の客層は立川ファンとは少し違う。

7回忌を過ぎて談志の毒舌や武勇談に反応する落語ファン

確実に減っている。

万人に受けるようにとはいわないにせよ

人気が出る人は、人の癇にさわらない話し方を身につける。

その点、スタンダップの2人は手慣れたもの。


クライマックス寄席のトリは当面志の輔さんかな。

早く人気者を輩出して志の輔さんに楽をさせなきゃ。


そのあと、カウントダウンのコンサートに向かい

いや終電があるからどうせ最後まではいられないのだけれど。

ちょっとだけ、いつもと違う。

今年はそんなふうに。心がけて。

地域寄席にて 朝之助・粋歌

地元近くのコミュニティセンターでの地域寄席

短い1時間ヴァージョン。


春風亭朝之助:壷算

三遊亭粋歌紀州

      踊り かっぽれ


さて、朝之助さんは名前からすると一朝さんお弟子さん

一之輔さんの弟弟子になるのか。

元気いっぱいの慣れた語り口で壷算。

テンションが高く声が大きい・・となると苦手なタイプのはずだが

この人はOK。

白酒さんは苦手なのに、どこが違うのかなあ、と。


粋歌さん、一度聞いてみたかった新作は今回はないものの

地噺で、合間にいれこみが多いためそこはそれらしく。

短い話なので余った時間にかっぽれを踊るという。

かっぽれは確か、友人の発表会で神田師匠の踊りを見ている。

女性がどう躍るかは拝見ずみなので、これはラッキーと拝見。


1時間という短い時間のせいか物足りなくもあるが

それなりに凝縮して飽きないうちに終わる、というあたりも。


浅い時間におわりまだ日が高い。

地元の落語会は気楽でよい、よい。

成金で落語に大手

 成城の成金シリーズ。

どうやら満席とのことだが客席には空席がちらほら。


松之亟:神崎の詫び証文

鯉八:科学の子(新作)

   人生あやとり(新作)

中入り

小痴楽:あくび指南

昇々:待ちわびて(新作)

 

松之亟さん、トップバッターでいきなり掟破りの50分越え。

その後はさっさと寄席に向かったとのこと。

鯉八さんが1席10分を終えると幕が下りるハプニング。

中入り後、休暇のグアム島でのマクラから小痴楽さん、落語唯一の古典。

昇々、相変わらずの不思議ワールド。

成金は青春芸。

うまさではなく、若さゆえの勢いを楽しむもの。

とはいいながら、連れは終始あくびをかみ殺していた様子。

帰りは酒屋併設のワインバーで、ゆっくりとワインをいただく。

さて、勢いだけが許されるのは2つ目とは言えいつまでかしらんと。

卒業写真

友人のバンドがライブハウスに出演するというので聞きに行く。

ジャズ系のライブハウスらしいのだが。

ユーミンの曲を歌った後で、この曲の「あなた」は恋人ではなく

歌い手(荒井由実)の高校の美術の先生なんですってね

というMCが入る。

 

 

あなたは、私の青春そのもの

といえるような師に出会えたならとても幸せ。

 

 

ときどき遠くで叱って、という詞が優しい。

大人になると叱ってくれる人がいなくなるから。

 

 

趣味といいながら、どのバンドもしっとり聞かせるさまに驚きつつ

羨ましくなる。

感情を載せられる表現を持つのはなんであれ素敵なことね、と。

 

 

 

 

安藤忠雄展と光の協会

 安藤忠雄展を見に行く。

前売り券を早々と購入し、実物大の光の協会を目当てに。


しかし・・

激混みの会場の中、この人作品が多かった・・と思いだす。

作品集も数多く出版されているが何しろ精力的に仕事をしている。

それを総攬するのだから見る方も気合が必要ということか。


光の協会は、実物の倍、お金をかけて仮設で実寸大で作り

安藤事務所の持ちだしだという。

そういう金の使い方はいいな、生きた使い方だから。


この人のカード代わりの、スチールボードなんかで作る立体の絵手紙風の

グリーティングカードも味がある。

もらったほうはびっくりするだろうし、記憶に残る。

(とっておくのはかさばるけれど)


過剰でまっすぐでぶれずに。

異端といっていい経歴だが、そこを突き抜けて

大家となった。

かっこいい大人、好き嫌いは別として。


それにしても安藤ファン、こんなにいるのかしらん。