「夜廻り猫」の6巻を読む。
この漫画がはじめは発表するつもりもないまま描かれて
(作者の息子さんの入院の気晴らしにとはじまった)
やがてツイッターに投稿が始まり
評判になって出版までこぎつけたのだという。
台湾でも良書10選に入り、ブックフェアに招待され
覚えたての日本語で「この本に救われました」と語る台湾の人との
交流、震災時に福島にいた作者が義援金をいち早く送ってくれた
台湾の方々へスピーチでお礼をいったエピソードやら。
知らなかったのだが、この1ページもののおおよそ8コマの漫画は
ネット上ですべて今でも公開されているらしい。
この漫画にはいつもひっそりと励まされる。
人生のどん底のような荒んだ時にそっと現れる猫たち。
ダメ人間ばかりをえがく落語みたいだな、と思いながら。