落語会の頭に、演者3人のちょっとしたコントがある会。
それを楽しみに、お客さんは開演めがけて急いで来る、とか。
この日も、高座はそのままに3者でのやりとりが。
ネタ帳にはどう書かれるのかと思ったが
新型コロナの感染予防でネタ帳は後日主催者のホームページで
とアナウンスがある。後日公開されたものを見たところ
やはり「コント」とのこと。
コント〜弟子命名編〜
春風亭朝枝「普段の袴」
三遊亭歌武蔵「稲川」
仲入り
柳家喬太郎「へっつい幽霊」
三遊亭兼好「お見立て」
この日の帰り道、前を歩く人たちの雑談では
兼好さんのマクラが一番良かった、とのこと。
ニシキヘビのニュースがもっとも和んだ、という話で
緩み始めた時期に蛇だけはちゃんとステイホーム、と落として爆笑に。
朝枝さん、落ち着いた話ぶりだがめりはりもあり
すっと聞けてお上手。一朝さんのお弟子さんならではか。
歌武蔵さん、マクラでは前半のコントをくさすが
喬太郎さんが最中に「ここの客は手ごわい」といっていたので
いつもより反応が薄かったのかどうか。
(客入りも半分ほどだったのだが)
マクラも含めて得意の相撲噺。
喬太郎さん、こちらも古典ネタを危なげなく。
兼好さん、マクラで今日の会場の場所がらなどをひとくさり。
会場を充分以上に温めてから「お見立て」へ。
いつものように明るい高座ですっきりと終わる。
この日はずっとひどい雨で、夕方にようやくあがる。
おかげで行きも帰りも濡れずにすんだのはよいが
時節柄、終演後は店も閉まり、どこも暗い。
緊急事態宣言の延長も決まりそうな頃合いで
兼好さんの明るさはちょっと救いでもあった。