その日、にぎわい座のカウントダウンに志の輔さんが出演できなくなった、
希望者には払い戻すという内容の知らせをもらう。
大阪公演のスタッフに陽性者が出て自宅待機になったとのこと。
迷った末に払い戻しをすることに。
その代わり、というわけでもないが
感染拡大でふらっと出かけるつもりの旅行を取りやめたこともあり
気になっていた一朝さんの独演会のチケットをぽちっとした。
さて、にぎわい座は今年の1月以来。
売店は「中入り」でお休み。ロビーでの飲食は不可、椅子も半減。
建物の入り口で検温と消毒。2階の事務所横のロビーの一角では飲食可。
席数は、予約画面では気が付かなかったが市松模様で半分。
2階席は開けていないので、席数は本当に少ないが販売分はほぼ売り切れと見える。
与一:道具や
朝之助:だくだく
一朝:掛け取り
中入
一左:河豚鍋
一朝:宿屋の仇討
与一さん、まずまず。変な癖もなく聞きやすい。
朝之助さん、リズムと強弱がありすぎて、弱い部分の音が飲まれるなあ、
と思っていたが、本編に入ると俄然ノリノリでぐいぐいいく。
この人が一之輔さんがネタにしていたとんでもない弟弟子かしらん。
一朝さん、掛け取りは年末らしい噺で、芝居ぶりも江戸前の喧嘩口上も
申し分なく。
一左さん、真打昇進がコロナで飛んで、と悲哀を。噺はまずます。
この一門はとても聞きやすく、筋が良い。
トリは一朝さんで、宿屋の仇討ち。途中ふっと睡魔に襲われたのは
心地よいリズムだったからか・・。
そう、ころ合いが良くて心地よい、声もテンポも、全体の雰囲気も。
帰りにこんな時間ならすいているかと野毛のバーをのぞいたところ
この感染拡大のさなか、席数もへらさず相変わらずぎっしりの満席。
これはさすがに、と一瞥しておとなしく家路につくことに。
みなとみらいは相変わらずの人出。
来年はどんな年になるのか、まだまだ見通せないこの頃。