村野藤吾の建築展

駆け込みで終了間際の目黒へ。

模型、模型、模型。

研究室の大学生、大学院生を総動員したのか

また、出来不出来も多い模型群。


アンビルドの女王といわれる建築家もいることを考えると

立面の模型を作るのに難儀するたぐいの設計図があるのだろう。


諸事情で建てられなかった設計図どまりの作品?もある。

この模型で(あるいはこの展覧会のためのプロジェクトで)

はじめて日の目をみるというのも

不思議なめぐり合わせではある。


建築を学び設計する人間だけが

設計図から完成する姿を思い描けるとしたら

模型はそれを一般人にも見せてくれる

ひとつの翻訳でもあるのだろう。


こうやって、先達の想いや思想を設計図から読み取り

その業績を想像できるのもまた、同じ設計を志す人間なのだ、

とあらためて思う。

過去に学び、先達の想いや志に学ぶ。

それをここでも。