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喬太郎、白酒、一之輔、&小猫

当代の人気者を集めた豪華な顔付けにひかれて

地元の落語会にでかける。

小雨のぱらつく、3月なのに真冬並み、寒いばかりの日。


会場の駅からの遠さやら、広さの割に悪い客入りなどを

落語家の皆様は勘所よくいじり爆笑の連続。

個人的にはここはその昔、家人と巡業の松竹歌舞伎などを

よく見にきた場所。

地元民からすれば、市民オケや市民吹奏楽団の定期演奏会

にはじまり、民謡やら演歌やら

一定の年齢以上の人にとっては成人式でもお世話になる場所で。

爆笑の中に、思い出や郷愁がちくりと顔を出す。


さん坊:つる

一之輔:初天神

白酒:松曳き

中入

小猫:動物の鳴きマネ(声帯模写

喬太郎:抜け雀


さん坊さんはまくらや客いじりも落ち着いたもの。

さん喬さんの弟子筋らしく話ぶりも危なげなく、

そろそろ二つ目かしらん。

一之輔さんは相変わらずの縦横なはじけぶり。

現代的なやんちゃが際立つ初天神に会場は爆笑に次ぐ爆笑。

隣席のおばさまたちは吹き出しまくっている。

白酒さんの「松曳き」の小気味よい頓珍漢ぶりにも

客席の笑いのテンションはあがる一方。


中入りと小猫さんのなごみ系の芸をはさんで

客席がやや落ち着いたところで

出囃子が現代ものじゃないから今日は古典かしらん

と思うなか、喬太郎さん登場。


いよっ真打、などという掛け声は

かからないけれど、まあ、何人かは

そんな気分になったところで、まくらでさらっと笑わせ

抜け雀はしみじみとした情感を漂わせて終わる。


おやおや、ぐいぐいいく、どっかんどっかん受ける

座をひっぱるばかりの喬太郎さんを見慣れていたせいか

この手の場、並びでのめりはりでこんなにあっさり

トリを取る日もあるとは。

そして、横浜地元の喬太郎さんだけに
このあたり、県央の人の感覚はわからない様子。
都心に向かう私鉄がある街は、
ロードサイドの便利なだけの大型店舗に愛着はなく
地元意識は希薄で複雑、

まさに神奈川都民を地で行く感覚。


会館では終演は18時30頃といわれていたので

恩師との会食に間にあうかしらと心配し、

その会食自体も直前に流れて。

もっとたっぷりでもよかったのにと現金なこと。

とはいえ。

余韻の残る「抜け雀」につらつらと考え込む。


元気すぎる雀たちには、止まり木は必要かしら、

でも今の時代に、どんな止まり木があるのかしら

などなど。

などなど。やれやれ。などなど。