朝日新聞の、少し前の時評から気になっていたテーマだったが
今の若者が直面する状況とその根深い背景を
そこに載っていた就活の論評とルポから知る。
そもそも現代思想という雑誌が就活をとりあげるのか
今編集長は誰なのか、と突っ込んだ友人もいる。
バックナンバーだから、町の図書館で借りるのが一番いい
などということまで伝える。
「全身就活から脱するために」という巻頭言風の対談が
特に秀逸だった。
プレ均等法世代としては、ずいぶん納得する
そして、ああやはりと思う内容で
昭和の一断面の総括を見る思いだった。
自分の感じた違和感を、回りにながされずに
持ちつづける。
40代以下の人がよく使う「生存戦略」という言葉が
あながち大げさでもなく、まさに生きていく力がとわれているのかと。
思想誌を読むくらいの時間の確保できる、
そんな直には自分の成果や生活につながらなくとも
ナビゲートにしたがって問題点を明確にして問題意識につなげられる。
社会で起きている大きな変化や問題の事象には関心を持っていられる
そんな働き方でありたい、ひいては口幅ったいが生き方でありたい
それを改めて感じる。
ホリエモンが紙の新聞なんて、何で滅びないかといえば
ただの惰性だ、と喝破したけれども。
媒体の違いというよりは、ジャーナリズムの基本があるかないかだ、と。
大事なのはそれだけだ、と。
今もう一度口にしてみたい。